コラム

公開日 2026.01.26 更新日 2026.01.27

【訪問看護の利用の流れ】初心者でも安心!具体的な手順を徹底解説

訪問看護は、看護師などがご自宅を訪問し、医師の指示に沿って医療的ケアや生活支援を行うサービスです。
通院が負担な方でも、体調確認や服薬管理、必要な処置、リハビリの支援を受けながら在宅療養を続けられます。
初めて利用する場合は「誰が対象?」「どう申し込む?」「費用や回数は?」と迷いがちです。

本記事では、利用できる人の目安から、介護保険・医療保険それぞれの手順、連携のポイント、よくある疑問までを分かりやすく解説します。
読み進めながら、ご自身に合う利用の流れを確認しましょう。

目次

訪問看護とは?基本を理解しよう

訪問看護とは、看護師などの専門職が自宅を訪問し、医師の指示にもとづいて医療や看護を行うサービスです。
通院が難しい方や住み慣れた環境で療養したい方にとって、日常に寄り添う支援となります。
医療処置に限らず、生活面の支えも含まれる点が特徴で、内容を把握しておくと利用時の不安を抑えやすくなります。

以下で、具体的なサービス内容と役割を確認していきます。

訪問看護で受けられるサービス内容

訪問看護では、点滴や注射、カテーテル管理などの医療処置に加え、体調確認や服薬管理といった日常的な健康管理が行われます。
さらに、理学療法士などによるリハビリが提供される場合もあり、身体機能の維持や回復を自宅で目指せます。

清潔ケアや排泄介助など生活を支える支援も含まれるため、医療と暮らしの両面から継続的な支援を受けられる点が特長です。

在宅療養を支える訪問看護の役割

訪問看護の大きな役割は、在宅での療養生活を無理なく続けられるよう支えることにあります。
看護師が定期的に訪問して状態を把握するため、体調変化にも気づきやすく、安心感につながります。

また、介護を担う家族への助言や医療機器の使い方の説明も行われ、負担の軽減が期待できます。
本人と家族の双方を支える存在として、在宅療養を下支えしています。

訪問看護の利用対象者はどんな人?

訪問看護は、自宅で療養しながら医療的な支援を必要とする方を対象としたサービスです。
高齢の方だけでなく、慢性疾患を抱える方や退院後に経過観察やリハビリが必要な方など、年齢や病状を問わず幅広く利用できます。

通院が負担になりやすい状況でも、自宅で必要なケアを受けられる点が特徴です。
医療と生活の両面を支える仕組みとして、どのような人が対象になるのかを理解しておくことが大切です。

訪問看護の利用手順【介護保険の場合】

介護保険を使って訪問看護を利用する場合は、決められた流れに沿って準備を進めます。
最初に相談窓口へ連絡し、主治医の指示書やケアプランの作成を経て、訪問看護ステーションと契約する形です。
手順を把握しておくことで、途中で戸惑う場面を減らせます。

全体の流れを理解したうえで、次のステップを順に確認していきましょう。

1.相談窓口へ問い合わせる

訪問看護の第一歩は、地域の相談窓口に状況を伝えることです。
地域包括支援センターや市区町村の担当窓口、訪問看護ステーションが主な相談先になります。

現在の体調や生活状況を共有すると、利用できる制度や必要な手続きを案内してもらえます。
どこに連絡すればよいか迷う場合でも、身近な公的窓口に相談すれば適切な道筋を示してもらえます。

2.主治医による訪問看護指示書の発行

訪問看護を始めるには、主治医が作成する訪問看護指示書が必要です。
指示書には、どのような看護や医療的ケアが必要かが記載され、訪問看護師はその内容に沿って対応します。

日頃から診察時に困りごとや不安を伝えておくと、実情に合った指示につながりやすくなります。
この書類が整うことで、具体的な支援が可能になります。

3.ケアマネージャーによるケアプランの作成

ケアマネージャーは、利用者の状態や生活環境をもとに、介護サービス全体の計画を立てます。
面談を通じて、日常生活で困っている点や希望を整理し、訪問看護を含めた支援内容を組み込みます。

計画は一度決めて終わりではなく、状況の変化に応じて見直されます。
無理のない在宅療養を続けるための重要な工程です。

4.サービス担当者会議の実施

サービス担当者会議では、ケアマネージャーを中心に、訪問看護師や関係する事業者、家族が集まり支援内容を確認します。
利用者の体調や生活状況を共有し、それぞれの役割を整理する場です。

専門職が意見を出し合うことで、支援の方向性が明確になります。この会議を経て、安心してサービスを受けられる体制が整います。

5.訪問看護ステーションとの契約

利用する訪問看護ステーションが決まったら、契約手続きを行います。
面談では、提供されるケアの内容や費用、訪問頻度などの説明を受けます。

不明点はその場で確認し、納得したうえで契約書に署名します。
内容を理解して契約することで、サービス開始後の行き違いを防ぎやすくなります。

6.サービス開始

契約後は、訪問看護師が定期的に自宅を訪れ、計画にもとづいたケアが始まります。
初回訪問では、健康状態や生活環境を詳しく確認し、必要に応じて内容を調整します。

その後も状態の変化に合わせて支援が見直されるため、在宅療養を続けやすくなります。
継続的な関わりが安心感につながります。

訪問看護の利用手順【医療保険の場合】

医療保険で訪問看護を利用する場合は、主治医の判断と指示書を起点に手続きが進みます。
介護保険のようにケアプラン作成や担当者会議を経る流れとは異なり、医師の指示が整えば比較的スムーズに開始しやすい点が特徴です。
急な体調変化に備える意味でも、全体の手順を押さえておくと安心です。

以下で順番に確認していきます。

1.主治医に相談する

最初は主治医に、在宅での困りごとや不安を具体的に伝えることから始めます。
主治医は病状や治療方針を把握しているため、訪問看護が必要か、どのようなケアが適しているかを判断できます。

通院の負担や自宅での療養状況も共有しておくと、話がスムーズです。
相談の結果、必要性が認められれば指示書の発行へ進みます。

2.主治医から指示書の発行

訪問看護を医療保険で受けるには、主治医が作成する訪問看護指示書が欠かせません。
指示書には、必要な看護内容や注意点が記載され、訪問看護師はその範囲でケアを行います。

希望する支援や日常生活で困っている点を伝えておくと、実態に合った内容になりやすいです。
指示書が整うことで、次の契約手続きに進めます。

3.訪問看護ステーションとの契約

指示書をもとに、訪問看護ステーションと契約を結びます。
面談では、体調や生活環境、希望する支援内容を共有し、訪問頻度や対応範囲を確認します。

契約書にはサービス内容や費用、連絡方法などが記載されるため、疑問点はその場で解消しておくことが大切です。
事前に確認しておくことで、開始後の行き違いを防ぎやすくなります。

4.サービス開始

契約後は看護師が定期的に自宅を訪問し、指示書と計画にもとづいたケアが始まります。
初回は体調や生活環境を確認し、必要な処置や生活上の注意点をすり合わせます。

訪問を重ねながら状態の変化を見守り、必要に応じて支援内容が調整されるため、在宅療養を続けやすくなります。
困りごとは早めに共有することが大切です。

介護保険と医療保険の違いを理解しよう

訪問看護を利用する際は、介護保険と医療保険のどちらが適用されるかを理解しておくことが重要です。
介護保険は、主に高齢者の日常生活を支える目的で使われ、年齢や特定疾病の条件があります。

一方、医療保険は年齢を問わず、治療や医療的ケアが必要な場合に利用されます。
目的や対象が異なるため、自身の状況に合った制度を選ぶことが、無理のない在宅療養につながります。

訪問看護ステーションとの効果的な連携方法

訪問看護を安心して利用するには、訪問看護ステーションとの連携が欠かせません。
初回訪問時に状態や希望を正確に共有し、利用中も継続的に情報交換を行うことで、ケアの質が保たれます。
とくに緊急時の連絡体制を事前に確認しておくと、不測の事態にも落ち着いて対応できます。

連携のポイントを押さえ、円滑な支援体制を整えていきましょう。

初回訪問時に確認すべき事項

初回訪問では、体調や生活環境、困っている点を具体的に伝えることが大切です。
看護師はその情報をもとに、訪問頻度やケア内容を検討します。家族が同席すると、日常の様子や支援体制を共有しやすくなります。

また、受けられるサービス内容や今後の流れ、緊急時の連絡方法も確認しておくと安心です。
最初のすり合わせが、その後の利用のしやすさを左右します。

サービス利用中の連絡と緊急時の対応

サービス利用中は、訪問看護師やステーションとの連絡方法を明確にしておく必要があります。
電話番号や連絡可能な時間帯を把握しておくと、急な変化にも対応しやすくなります。

夜間や休日の対応範囲、連絡すべき症状の目安も事前に確認しておくと不安が軽減されます。
日頃から情報共有を心がけ、迅速に行動できる準備を整えましょう。

訪問看護に関するよくある質問と回答

訪問看護を検討する際には、費用や利用回数、時間の調整など、事前に知っておきたい点が多くあります。
とくに初めて利用する場合は、制度や仕組みが分かりにくく、不安を感じやすいでしょう。
よくある疑問を整理しておくことで、必要な情報を落ち着いて確認できます。

ここでは、利用前によく寄せられる質問をもとに、基本的な考え方を確認していきます。

訪問看護の費用について知りたい

訪問看護の費用は、介護保険か医療保険のどちらを使うかで異なります。
いずれの場合も自己負担は原則1割から3割で、残りは保険で補われます。

実際の金額は、訪問時間や頻度、提供されるケア内容によって変わります。
負担額の目安を知りたい場合は、事前に訪問看護ステーションやケアマネージャーへ相談すると、状況に応じた説明を受けやすくなります。

訪問看護の利用回数はどのくらい?

訪問看護の利用回数は、週1回から数回程度が一般的ですが、状態によって調整されます。
主治医の指示やケアプランをもとに決まるため、一律ではありません。

体調の変化や生活上の困りごとが増えた場合は、回数の見直しを相談できます。
必要性を共有しながら関係者と話し合うことで、無理のない頻度に調整しやすくなります。

訪問看護の時間を増やすことは可能?

訪問看護の時間を延ばしたい場合は、まず理由を整理して相談することが大切です。
病状の変化や介護負担の増加など、具体的な背景を伝えると検討が進みやすくなります。

保険の範囲内で調整が行われるため、内容によってはケアプランや指示書の見直しが必要です。
費用への影響も含め、事前に確認しておくと安心です。

訪問看護指示書が書かれない場合の対処法

指示書が発行されない場合は、まず主治医に理由を確認し、在宅で困っている点を改めて伝えます。
それでも難しい場合は、ケアマネージャーに相談すると、医師との調整を手助けしてもらえることがあります。

訪問看護ステーションに意見を求めるのも一つの方法です。
複数の立場から情報を共有することで、解決につながりやすくなります。

まとめ:訪問看護の利用の流れを理解しよう

訪問看護は、医師の指示のもとで自宅療養を支える心強いサービスです。
利用の入口は「介護保険」と「医療保険」で異なり、介護保険では相談窓口への連絡から始まり、指示書、ケアプラン作成、担当者会議、ステーション契約を経て開始します。

医療保険は主治医への相談と指示書が起点で、契約後に訪問が始まります。
訪問看護の利用は、相談→医師の指示書→契約→訪問開始が基本ですが、状況で手順が前後することもあります。

GREENAPPLE訪問看護ステーションでは、最短で動ける進め方や必要書類を整理してご案内します。
まずはお気軽にご相談ください。

監修者

和田 美樹

和田 美樹

GREEN APPLE訪問看護ステーション/管理者

<資格>

看護師、メディカルアロマセラピスト

<略歴>

10年急性期病棟で勤務したのち訪問看護で経験を積み2024年に開業。 『心身共に健康』『個別性を考えたケア』をポリシーに、通常の訪問看護に加え、 メディカルアロマセラピストによるアロマを使用したケアの提供を行っている。

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