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コラム

公開日 2026.06.24 更新日 2026.06.24

住宅型有料老人ホームでの訪問看護サービスの利用方法!医療ケアの選択肢と費用負担

住宅型有料老人ホームでは、主治医の指示や保険制度の条件を満たすと、外部の訪問看護を利用できます。
住宅型有料老人ホームは生活の場であり、医療ケアは外部サービスと組み合わせて受ける点が特徴です。
施設内で健康管理や医療処置、リハビリ、精神面のケアを受けられるため、通院の負担が大きい方にも役立ちます。

一方で、費用や保険の適用範囲、対応できる時間、生活援助との違いは事前に確認が必要です。
本記事では、住宅型有料老人ホームで訪問看護を利用する方法やケア内容、料金の考え方、手続きの流れ、注意点、他施設との違いを解説します。

目次

住宅型有料老人ホームで訪問看護は利用できる?

住宅型有料老人ホームでも、主治医の指示や保険制度の条件を満たせば、訪問看護を利用できます。
施設は医療機関ではなく生活の場であり、医療ケアは外部サービスと連携して受ける形です。
そのため、入居前には施設の受け入れ体制も確認する必要があります。

以下では、住宅型有料老人ホームで訪問看護を利用できる条件と、施設内で必要になる理由を詳しく確認していきましょう。

住宅型有料老人ホームでの利用可否

住宅型有料老人ホームでは、外部の訪問看護ステーションと契約することで、訪問看護を利用できます。
施設内に医師や看護師が常駐していなくても、主治医の指示書に基づき、看護師が居室などを訪れて健康管理や医療処置を行う仕組みです。
そのため、通院の負担が大きい方や体調管理に不安がある方も、入居後に必要な医療ケアを受けやすくなります。

一方で、すべての施設が外部事業所の訪問に対応しているとは限りません。
特に、入居を検討する場合は、施設側の受け入れ体制と契約できる事業所を事前に確認しておくと安心です。

なぜ施設内で訪問看護が必要になるのか

住宅型有料老人ホームでは、介護スタッフが食事や入浴などの生活面を支える一方で、医療的な判断や処置は外部サービスとの連携が必要になります。
なぜなら、慢性疾患の管理、退院後の経過観察、服薬状況の確認、リハビリ、急な体調変化への対応などは、専門的な視点が求められるためです。

そのため、訪問看護を組み合わせると、入居者は施設での暮らしを続けながら健康状態を見守ってもらえます。
また、家族も専門職から状態の共有を受けられるため、離れて暮らしていても本人の状況を把握しやすくなります。

訪問看護で受けられる主な医療ケア内容

訪問看護では、健康状態の確認に加えて、医療処置、リハビリ、精神面の支援など、入居者の状態に合わせたケアを受けられます。
住宅型有料老人ホームで暮らし続けるには、施設だけで対応できる支援と、訪問看護に依頼できる支援を分けて理解することが大切です。

以下では、訪問看護で受けられる主な医療ケア内容について、項目ごとに確認していきましょう。

健康管理やバイタルチェック

訪問看護では、看護師が血圧、体温、脈拍、酸素飽和度などを確認し、入居者の日々の体調変化を把握します。
高齢者は小さな変化が体調悪化のサインになることがあるため、定期的な観察によって異常に気づきやすくなるでしょう。

また、食欲、睡眠、むくみ、痛みなども確認することで、生活全体を踏まえた健康管理につながります。
特に、持病がある方では、変化の記録が治療方針の見直しにも役立つ点も重要です。

必要に応じて主治医や施設職員へ情報共有できるため、継続的なチェックは急な受診や入院を防ぐ判断材料にもなります。

点滴やインスリン注射などの医療処置

訪問看護では、主治医の指示に基づき、点滴、インスリン注射、褥瘡の処置、カテーテル管理などの医療処置を受けられます。
自分で注射や処置を行うことに不安がある方でも、看護師が状態を確認しながら対応するため、施設内で療養を続けるうえで安心です。

また、処置後の体調変化や副作用の有無も確認でき、医療機関との連携にも役立ちます。
必要な処置内容や実施頻度は病状によって異なる点にも注意が必要です。

特に、契約を検討する場合は、訪問看護ステーションが対応できる範囲を事前に確認しておく必要があります。

理学療法士などによるリハビリテーション

訪問看護では、看護師だけでなく理学療法士や作業療法士が訪問し、身体機能の維持や回復を目的としたリハビリを行うことがあります。
歩行練習、関節の動きの確認、筋力低下の予防、転倒リスクの軽減など、生活動作に直結する支援を受けられる点が特徴です。

また、ベッドからの起き上がりや移乗動作など、施設での暮らしに合わせた練習も行えます。
そのため、入居者は日常生活の目標を専門職と共有しながら、無理のない範囲でリハビリを続けられます。

精神面へのケアとご家族へのサポート

訪問看護では、看護師が身体面だけでなく、入居者の不安や気分の落ち込みなど精神面の変化にも目を向けます。
入居後の環境変化や病気への不安、孤独感は、食欲や睡眠、意欲に影響を与えかねません。
そのため、看護師が定期的に対話して状態を丁寧に見守ることで、精神面の小さな変化に早い段階で気づけます。

また、家族に対して療養上の注意点や介護負担への向き合い方を共有できるため、本人と家族の双方を支えられます。

訪問看護にかかる料金と保険制度の違い

訪問看護の費用は、医療保険と介護保険のどちらを使うかで、自己負担や利用条件が変わります。
また、住宅型有料老人ホームで利用する人も、要介護認定の有無や病状、主治医の指示内容によって扱いが異なります。
そのため、事前に費用の仕組みを知ることが大切です。

ここでは、訪問看護にかかる料金と保険制度の違いについて、基本を確認していきましょう。

医療保険と介護保険の適用の違い

訪問看護は、要介護認定を受けている人では原則として介護保険が優先されます。
一方で、厚生労働大臣が定める疾病等に該当する人や、急性増悪などで主治医から特別な指示が出ている人は、医療保険の対象です。

また、保険の種類は利用者の希望だけで決まるものではありません。
どちらの保険を使うかによって、利用回数や自己負担、手続きが変わります。

そのため、主治医、ケアマネジャー、訪問看護ステーションに確認しておくと判断しやすくなります。
同じ施設内で暮らしていても、本人の状態によって扱いが変わる点も押さえておきましょう。

関連記事:訪問看護を介護保険で利用する方法は?医療保険との違いも解説

介護保険利用時の自己負担額の目安

介護保険で訪問看護を利用すると、利用者の自己負担割合は所得に応じて原則1~3割です。
ただし、実際の金額は利用時間や回数、地域区分、加算の有無によって変わります。

例えば、短時間の訪問と長時間の訪問では、同じ訪問看護でも負担額は同じではありません。
そのため、月ごとの利用計画を立てる前に、他の介護サービスを含めた合計額を確認し、支給限度額とのバランスを見ることが大切です。

請求額は利用内容で変動するため、事前に概算の見積もりを確認しておくと費用を把握しやすくなります。

高額介護サービス費などの助成制度

介護保険サービスの自己負担額が一定額を超えると、高額介護サービス費の対象となり、超過分が払い戻されることがあります。
ただし、上限額は所得区分や世帯状況によって異なります。
そのため、住宅型有料老人ホームで訪問看護の利用が長くなり、負担が大きくなりそうな人は、制度の対象になるかを早めに確認しておきましょう。

また、自治体によっては独自の助成や案内を設けています。
申請が必要な制度もあるため、費用だけでなく、使える支援制度と窓口もあわせて整理しておくと手続きが進めやすくなります。

訪問看護を利用するための手続きと流れ

住宅型有料老人ホームで訪問看護を始めるには、主治医の指示書、訪問看護ステーションとの契約、ケアプランの調整が必要です。
また、手順を把握しておくと、入居中に医療的な支援が必要になっても落ち着いて進められ、家族や施設職員との情報共有も行いやすくなります。

ここでは、訪問看護を利用するための手続きと流れを順番に確認していきましょう。

主治医への相談と指示書の発行

訪問看護を利用するには、まず主治医に現在の体調や必要なケアを伝え、訪問看護指示書を発行してもらいます。
指示書には病状、必要な看護内容、注意点などが記載され、訪問看護ステーションがケアを行う根拠になります。

また、薬の管理、医療処置、リハビリなど希望する支援がある人は、事前に内容を整理して伝えることが大切です。
なぜなら、指示内容が明確になるほど、看護師が確認すべき点を共有しやすくなるためです。

訪問看護ステーションの選定と契約

指示書の準備が進んだら、訪問看護ステーションを選び、サービス内容や費用、対応時間を確認したうえで契約します。
また、住宅型有料老人ホームによっては連携先を紹介してもらえますが、利用者側で選べることもあります。
契約前には、緊急時の連絡方法、訪問頻度、対応できる医療処置、自己負担額を確認しておきましょう。

特に、夜間や休日の対応範囲はステーションごとに異なるため、事前確認が必要です。
さらに、施設との情報共有の方法も決めておくと、利用開始後の認識違いを防ぎ、必要な支援を受けやすくなります。

ケアプランの作成からサービス開始まで

介護保険で訪問看護を利用するには、ケアマネジャーが本人の状態や家族の希望を確認し、ケアプランに訪問看護を組み込みます。
そのうえで、訪問看護ステーションが具体的な看護計画を作成し、訪問日時や支援内容を決めていきます。
サービス開始後も、体調や生活状況に合わせて内容を見直せるため、無理のない形で医療ケアを続けやすい点が利点です。

また、初回訪問では服薬状況、生活動線、施設職員との連携方法などを確認し、その後の支援に反映します。
そのため、家族や施設職員が不安な点を事前に共有しておくとよいでしょう。

施設で訪問看護を利用する際の注意点

住宅型有料老人ホームで訪問看護を利用する前には、費用だけでなく、対応時間やサービスの範囲も確認することが大切です。
訪問看護は医療的な支援に強い一方で、日常生活のすべてを支えるサービスではありません。
そのため、利用後のずれを防ぐには、施設や事業所に確認すべき点を整理しておく必要があります。

以下では、施設で訪問看護を利用する前に押さえたい注意点を確認していきましょう。

介護保険の限度額を超えると全額自己負担

介護保険には要介護度ごとに月ごとの支給限度額があり、上限を超えたサービス費は全額自己負担になります。
また、訪問看護だけでなく訪問介護やデイサービスを併用していると、合計額が限度額に近づくことがあります。

そのため、費用を抑えるには、必要な支援の優先順位を決め、ケアマネジャーと利用回数や時間を調整することが重要です。
さらに、加算や地域差、施設で発生する費用によって実際の負担額は変わります。

契約前に概算を確認しておけば、本人や家族の想定外の出費を避けやすいでしょう。

24時間対応ではないステーションがある

訪問看護ステーションの中には、夜間や休日の緊急対応を行っていない事業所があります。
日中の訪問だけを前提に契約すると、もし夜間に体調が変化しても、連絡先や対応方法が曖昧になりかねません。

そのため、24時間対応の有無、急な相談への対応、主治医や施設との連携体制は入居者の状態に合わせて契約前に確認が必要です。
特に、医療依存度が高い人は、夜間も相談できる支援体制を整えておくと安心です。

また、施設側の夜間職員の配置や、体調の急変を誰が判断するのかもあわせて確かめておきましょう。

生活援助や日常的な介護は受けられない

訪問看護は、掃除、洗濯、買い物代行などの家事援助を目的とするサービスではありません。
一方で、療養に必要な清潔ケアや、食事・排泄に関する支援が含まれることはあります。

そのため、訪問看護と訪問介護の役割を分け、どの支援を誰が担うのかを契約前に確認することが大切です。
役割を混同すると、必要な生活支援が抜け落ちるおそれがあります。

また、医療ケアは訪問看護、日常的な生活支援は介護サービスと整理すると、本人に合った計画を立てやすくなるでしょう。
さらに、対象外の内容も事前に聞いておけば、契約後の認識違いを防げます。

他の高齢者施設での訪問看護の利用可否

住宅型有料老人ホーム以外でも、施設の種類によって訪問看護を利用できるかどうかは異なります。
サ高住やケアハウスは外部サービスを組み合わせやすい一方で、介護付き有料老人ホームでは施設内サービスとの関係を確認する必要があります。
そのため、入居前には施設の方針と訪問看護の受け入れ体制を比べることが大切です。

この章では、他の高齢者施設で訪問看護を利用できるかどうかを確認していきましょう。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅でも、主治医の指示や契約条件を満たせば訪問看護を利用できます。
サ高住は、安否確認や生活相談のサービスを備えた住まいで、医療処置や専門的な健康管理は外部サービスと組み合わせる形が一般的です。

そのため、訪問看護を入れると、血圧測定、服薬確認、医療処置、リハビリなどを受けられます。
また、入居前には連携先の有無、受け入れ体制、急な体調変化への連絡方法を確認することが大切です。
ただし、施設ごとに対応範囲は異なります。

関連記事:【訪問看護】サ高住での利用方法と注意点を徹底解説!

ケアハウスでの訪問看護利用

ケアハウスでも、本人の状態や施設の運営方針に合えば訪問看護を利用できます。
ケアハウスは比較的自立した高齢者を対象とする施設ですが、入居後に病気の管理や医療処置が必要になることがあります。

そのため、訪問看護を使うには、主治医の指示書をもとに訪問看護ステーションと契約し、健康管理やリハビリを受ける流れです。
ただし、外部事業所を受け入れるかどうかは施設ごとに違うため、施設への確認が欠かせません。
入居前や状態が変わった後に、費用も含めて利用できる条件を確認しておきましょう。

まとめ:住宅型有料老人ホームでの訪問看護利用法

住宅型有料老人ホームでは、外部の訪問看護ステーションと連携すると、健康管理、医療処置、リハビリ、精神面のケアを受けられます。
利用には主治医の指示書、訪問看護ステーションとの契約、ケアプランの調整が必要です。

また、医療保険と介護保険のどちらを使うかによって、費用や利用条件は変わります。
そのため、介護保険の限度額、夜間対応の有無、生活援助との違いも事前に確認しましょう。

入居後も必要な支援を続けるには、本人の状態と家族の希望を施設や事業所に共有し、無理のない利用計画を立てることが大切です。

住宅型有料老人ホームでは、主治医の指示や保険制度の条件を満たすことで、訪問看護を利用できます。
東大阪市周辺で住宅型有料老人ホームでの訪問看護を検討している方は、GREEN APPLE訪問看護ステーションへご相談ください。

お問い合わせは下記より受付しています。

WEB:公式サイト「お問い合わせ」より
電話:06-6105-5445(受付時間 9:00~17:00)
LINE:公式LINEより(24時間受付中)

監修者

和田 美樹

和田 美樹

GREEN APPLE訪問看護ステーション/管理者

<資格>

看護師、メディカルアロマセラピスト

<略歴>

10年急性期病棟で勤務したのち訪問看護で経験を積み2024年に開業。 『心身共に健康』『個別性を考えたケア』をポリシーに、通常の訪問看護に加え、 メディカルアロマセラピストによるアロマを使用したケアの提供を行っている。

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